明日から4月を迎えますが、20年卒業組は就活真っ只中かと思います。
特に、将来海外で働いてみたい願望はあるけど、新卒でどんな会社に就職すればそれが実現できるのか?悩んでいる方も多いのではないかと思います。
学生時代に留学、海外インターン、旅行・バックパッカーなどの経験があり、海外の良さを知ってしまったり、憧れを持った人には、以下のような疑問や不安を持っているのではないでしょうか?
- 果たしてみんなと同じように普通に日本の大企業に就職して、その先海外キャリアを歩めるのだろうか?
- とはいえ、明確なやりたいことやスキルがあるわけもないし、まずは経験を積むべきなのか?
- ならば、まずは大企業で地道に力をつけるか、ベンチャー/スタートアップで即戦力になれるよう成長するか、いや思い切っていきなり海外に行くべきか?
悩みは尽きないですよね。初めての仕事を決めるわけですから。
現在は筆者の頃とは状況もだいぶ変わり、海外インターン、いきなり海外勤務、もしくは起業やフリーランスと、取りうる選択肢も多様化していると思いますが、みんながみんな、明確にやりたいことを抱いたり、思い切って行動に移せたりできるわけではないでしょう。
ちなみにですが、筆者は現在30歳(就活は8年前)で、学生時代から海外願望は強かったものの、特に明確なやりたいことがあったわけではなく、「とりあえず大企業就職組」でした。
しかし結果として、海外キャリアを歩む上で、「とりあえず大企業」は今思えば正解だっと思っています。
そこで、あくまで新卒で大企業を選んだ立場としての考えを述べたいと思います。
■この記事はこんな方向け
- 活動真っ只中の就活生
- 海外願望はあるけど、明確なやりたいことやスキルがあるわけもない。
- 新卒でどんな企業(大手、ベンチャー、海外 etc)に入ればいいかわからない。 - これから就活を迎える大学生
- 何をしておくべきかイメージがわかない
■記事の信憑生
先ほども述べたとおり、筆者も「とりあえず新卒大企業組」ですが、その後、以下のようなキャリアを歩んできました(もちろんまだ道半ばです)。
- (学生時代に海外インターンやバックパッカーを経験し、漠然と海外キャリアへの憧れを抱く)
- 新卒で超大手IT企業に入社。幸運なことに、入社2年目から海外トレーニー制度で1年間インドのムンバイ勤務を経験
- 日本帰国後はキャリアに悩む
- 30歳前後まで駐在を待つべきか
- 早く海外に出るために海外転職すべきか - 「自分のチャレンジしたいタイミングで、自分で場所やフィールドを選びたい(自分の人生は自分で選びたい)」と考え、海外就職を決意(社会人4年目)
- バンコクに拠点を置く日系ベンチャー企業へ転職。1年後成果が認められ、社内キャリアアップでホーチミンへ異動
□僕の主張は以下です。
- やりたいことが見えなければ、「とりあえず新卒大企業」という選択は悪くない
- なるべく選択肢を広げるために、海外インターンを積極的に活用すべし
やりたいことが見えなければ、とりあえず大企業という選択は決して悪くない(海外キャリアへの道はいくらでもあります)
大きな理由は、
「信用のパスポート」が手に入ること
でして、以前以下のようなツイートをしました。
これ、具体的にどういうことがと言うと、以下の3つです。
- 箔が付く(厳しい新卒採用を勝ち抜き、評価されたことには価値がある!)
- ビジネスの基礎が身につく(いきなり海外就職では身につきにくい)
- 応用が効く(大企業 ベンチャー/スタートアップ問わず、選択肢がひらける)
1.箔が付く(厳しい新卒採用を勝ち抜き、評価されたことには価値がある!)
日本において、新卒で大手企業に内定をもらうのは、実は価値のあることだということを知っておいていただきたい。
学歴、人間性、20数年間それなりに努力をしてきたそのポテンシャルを、目の肥えた大企業に評価された事実は、それだけでも一定のお墨付きがついた状態なのです。
2.ビジネスの基礎が身につく(いきなり海外就職では身につきにくい)
海外では、大手、ベンチャー/スタートアップ問わず、新卒一括採用から教育することを前提に運営していない組織では、1から教えてあげる文化も、その余裕もありません。
勿論、即戦力になる専門性があるに越したことはないが、最低限ビジネスマンとして必要な基礎や経験は備えているに越したことはないのです。
(実は僕がお会いしてきたベンチャーやスタートアップの経営者であっても、この要素を重視していました。)
3.応用が効く(大企業 ベンチャー/スタートアップ問わず、選択肢がひらける)
大企業には大組織ゆえの特殊な文化が存在します。
・何かを決めるのに、上司とその上司とそのまた上司も承認を得なければならない
・社内にたくさんの部署があるので、意見の違う人たちをまとめなければならない
→なので、物事を決めたり、動かしたりするのにとても時間と労力がかかる
この文化が良い悪いではなく、大事なのは、「この文化を肌感を持って知っていること」なのです。
仮に自分がベンチャーやスタートアップに身をおいたとしても、クライアントが大企業だった場合、相手の担当者の立場を理解して仕事ができるということです。
これは、大企業に身をおいた人にしかわからないので、次のキャリアとして大企業、ベンチャーどちらを選んでも応用が効くポイントでしょう。
ちなみに、日本特有の例で言えば、日系の現地法人や日本人相手の事業をしている企業であれば、”日本式のビジネスマナー”を備えていることも、実はかなり重要だったりしますね。
4.おまけ:(海外転職をする際に)大企業の地位を捨ててでも海外挑戦したいチャレンジ精神が評価されること
チャレンジ精神旺盛な若者はたくさんいますが、その本気度は”少なからずリスクを負いに行っているか”でわかるもの。
実際に行動に起こそうとする日本の若者がくれば、企業や経営者もそれだけで会ってみる価値はあると思ってもらえるはずです。
(僕もこの”大企業出身ブランド”のおかげで、ありがたいことに多くの経営者、現地起業家の方々にお会いさせていただき、納得のいく企業に就職することができました)
なるべく選択肢を広げるために、海外インターンを積極的に活用すべし
理由は以下2つです。
1.実際に働いてみる経験をしないと、どんな仕事をしたいかなどわからないから(実際は、働いてみてもわからないことも多々)
よくよく考えてみれば、これって当たり前ですよね。とはいえ自分もこの経験をしておきながら思いますが、今思えば正直無理ゲーに近いです(笑)
ちなみに、海外では卒業後もインターンしてみて就職先を決めることが主流です。
日本人学生も本当はそれができればいい。ただし、日本で就職するのであれば、現状の新卒一括採用制度のメインストリームから外れ、マイナーで不利な選択となってしまうことも。
無理やり自分の選択肢を狭めるようなことはせず、とりあえず有利な流れに乗っておくことも、新卒の段階では賢明といえます。
ではどうすればいいのでしょう?
答えは明白。学生時代からインターンをすればいいのです。
2.そのまま就職というパターンもありうるから
学生時代にインターンをするメリットは、スキルがつく、やりたいことが(少しは)明確になるだけではなく、自分が気に入ったら、(会社にも気に入られたら)、そのまま入社する選択肢も出てくるわけです。
国内海外問わず、インターンの流れが浸透しつつある今、試してみない手はないと思います。
仕事内容や業界が自分に合えば、そのままその企業への就職を目指す、あるいは同業他社への就職を目指す。もし合わなければ、また別の興味を持てる分野に取り組んでみれば良いのです。
まとめ
- やりたいことが見えなければ、「とりあえず新卒大企業」という選択は悪くない
- なるべく選択肢を広げるために、海外インターンを積極的に活用すべし
いかがでしたでしょうか?
あくまで新卒で大企業を選んだ私の考えですが、明確に海外で働くことへの道筋が見えない人は、”とりあえず新卒大企業”の選択は決して悪いものではないと思います。
また、就活までまだ時間がある大学1、2年生は、多様な選択肢が増えてきている今、インターン等、「試しに働いてみる」ことを試してみることをオススメします。
お読みいただきありがとうございます。
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