
こんにちは、Ryota(@ryota0406)です。
突然ですが、海外で仕事をする上で「日本人であることの価値」はどんなもので、どのくらいのものなのでしょうか?
先日こんなツイートをしました。
日本人にしかできない仕事はなくならないけど、「日本人ブランド」にあぐらをかける時代も長くは続かない。
今は先人日本人(メーカーや商社)が作ってくれたブランドの貯金を使わせてもらえてる。これからの世代は、土台をうまく利用して新しい価値を生み出してかないと。自戒の念も込めて。
https://twitter.com/ryota0406/status/1132189749429432320?s=20
確かに日本のパスポートは世界最強の部類と言われているし、Made in Japan のモノやコンテンツは世界に通用する力を持っています。
しかし、これらは実は先人の日本人たちが築き上げてきてくれた資産なのでは?と思うことが良くあります。
例えば今の20~30代の僕らが以前のように新しい価値を生み出せているか?と言われると、ちょっと疑問が残ります。
今回は、日本人であることの価値、今後海外で戦って行く上で必要なマインドについて、僕のアジア在住4年の経験の中で感じてきたことも踏まえ、考えていきたいと思います。
【海外で生き抜くためにこれから必要なこと】日本人ブランドにあぐらをかくな(就職/キャリア)

僕らは今、先人の作ってくれたブランドに乗っかっているだけ?
例えば、僕が仕事をしてきた東南アジアの国々(タイ、ベトナム、インドネシア等)は親日国が多い印象です。
日本人と公言して悪いイメージを持たれたことはあまりないし、他国の友人と比べても入国やビザの条件も優しいことが多いです。
でも、「自分日本人だけど、ほかの国々に対して何か特別なことしてきたっけ?」と個人レベルで冷静に考えると、正直思いつくことはあまりありません。
そうだとすると、親日イメージ、日本人ブランドを築き上げてきてくれたのは、きっと僕らより上の世代なのでは?と思うわけです。
まだグローバル化と言われる時代の前から、何もないところからプレゼンスを築き上げてきてくれた日本人フロンティアたち。
例えば、早くからアジア進出した自動車メーカーを筆頭に、その他メーカー(電気、機械、部品等)、その支援的な役割を果たした商社といった企業がそれにあたるのではないかと思います。
昔ほど日本ブランドに価値はなくなってきている(中韓の勢いが凄い)
僕も含め、現在海外で仕事をしたり生活をしている日本人は、少なからずこの「先人が築き上げてくれた良い日本のイメージ」の恩恵を受けていると思っています。
ただそれと同時に、このままこのイメージにぶら下がっていていいのだろうか?親日イメージの貯金は永遠に続くのだろうか?といった危機感が沸くこともあります。
特にわかりやすい例として、お隣の韓国や中国と比較すると明らかです。
例えばマクロな視点で見ると、アジアの家電市場は韓国のサムスンやLGといったメガ企業の規模に押されているし、アジアの有望なスタートアップのバックには、かなりの確率で中国の財閥系の資本が入っていたりします。
ミクロな視点、日常生活を送っている中でもこの流れを感じることは増えています。
例えば以下はほんの一例にすぎませんが、
https://twitter.com/ryota0406/status/1007995597767340033?s=20
このツイートにもあるように、日系企業の駐在員の平均的な人気は3年と言われているけど、韓国は10年単位、中には片道切符でほぼ移住のような形で乗り込んできていたりします。
このコミットの差というのも、彼らの勢いの要因のひとつかもしれません。
では個人としてどうすべきか?国籍関係なく、純粋にグローバル実力主義で戦える力を
このように、日本への良いイメージが崩れて行くとはいかないまでも、相対的に他国のプレゼンスが上がってきている状況を見ると、何かを変えていかなければならない危機感に駆られます。
少なくとも、仮に親日イメージの貯金にあぐらをかいているとしたら、それはマズイなと。
日本企業がどう戦うべきか?という粗大なテーマはここでは語れませんが、これから海外やアジアで生きていく日本人一人ひとりがどんなマインドを持つべきか?、個人レベルでできることから考えていくことから始めるべきですね。
例えば、僕のブログでもテーマにしている「アジア(海外)でキャリアを作ること」、要は個のキャリア人がどうすべきか?という点に着目すると、以下のような視点が重要になってくると思っています。
https://twitter.com/ryota0406/status/1132186935256948736?s=20
A) 日本人だからこそできること
この需要が完全になくなることはないと思います。
ですし、例えば初めて海外就職する際の入り口としては、敷居が低く活用できる手段でもあります。
ただし、これだけにフォーカスをしてしまうと、先ほどの「先人の貯金にぶら下がっている状態」で、個人としてのキャリアアップは今後、より難しくなっていく可能性が高いように感じます。
B) スキル的にもローカルに負けない力があること
A) の「日本人だからこそできること」を除けば、海外で働く以上、ライバルは日本人だけでなくローカルや外国人になってきます。
仮に、国籍を問わず優秀な人材を必要とされる環境で、いかに勝ち残って行けるかを意識する必要性が高まってくるでしょう。
「海外キャリアで差別化をはかり、就職や転職を優位に進める方法」については以下の記事に書いています。
【海外就職を優位に進めるには?】小さくても良いから『業界経験』をつけよう
最後に
もちろん日本人であることへの誇りは持ちつつも、
「仮に日本人でなくなったとしても、自分は海外で通用する力が何か一つでもあるか」
海外やグローバルな環境で生きて行く人にとって、この視点を頭の片隅に持っておいて損はないと思います。
加えて、これは自戒の念も込めですが、特に海外で生活しながら働くのであれば、
「僕ら外国人はその国に住まわせてもらっている」意識のもと、「外国人としてその国にどんなバリューを還元できるか」も常に忘れずいたいものです。